ダイレクト予納をご存じですか?
❖ダイレクト納付とは
ダイレクト納付は既にご存じの方も多いのではないでしょうか。ダイレクト納付とは、e-Taxで申告書等を申告後、納税者名義の預貯金口座から即時又は指定した期日に口座引落しにより国税を電子納付する手続きです。
❖予納と予定納税の違い
期限内申告の予納の場合、おおむね12カ月以内に納付すべき税額が確定することが確実な国税についても予納することができます。予納が可能な税目は、所得税及び復興所得税、法人税及び地方法人税、消費税及び地方消費税、贈与税があります。
名称が似ていますが、予定納税とは税目によって定められた一定額以上の税額が発生した場合に、その前年又は前事業年度の税額を基に、翌年又は翌事業年度に先払いする制度のことです。予定納税は資金繰りが厳しかったとしても必ず納税しなければなりません。
❖ダイレクト予納とは
ダイレクト予納は、確定申告により納付することが見込まれる金額をその課税期間中にあらかじめ納付日と納付金額等をダイレクト納付画面に登録しておくことで登録した納付日に預貯金口座から振替であらかじめ納付しておくことができます。納付日や納付金額を複数登録することもできるため、定期的に均等額を納付したり、収入に応じたタイミングで納付することも可能です。この制度は、ダイレクト納付を利用している方であれば利用することができます。
❖ダイレクト予納のメリット・デメリット
ダイレクト予納を利用することによるメリットとしては、これまで納付期限までに一括納付しなければならないところ、納付日と金額を決めて一定額を定期的に払うといった分割支払いができるようになることです。予定期限が到達していない期間の納付金額や納付日について変更や取り消しはすぐに行こともできるので、資金繰りに応じた任意のタイミングで納税することが可能です。
デメリットとしては予納の手続きの手間くらいです。もし納めすぎたとしても確定申告の際に還付されます。
❖まとめ
予定納税の対象とはならない場合でも、確定申告後に一括で納付するのは難しいとお考えの方は、ダイレクト予納を検討されてはいかがでしょうか。
《参考文献》国税庁HP

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