令和の時代

令和を象徴する3人

私は令和時代を象徴する人物として大坂なおみ、ケンブリッジ飛鳥、八村塁の3人に強烈な印象を受けた。

大坂なおみはテニスの選手で、2019年(令和元年)に全豪オープンで優勝し、世界ランキング第1位に躍り出た。父親はハイチ系アメリカ人、母親は日本人で、本人は、大阪府で生まれてアメリカで育った。

ケンブリッジ飛鳥は陸上競技の選手で、日本でただ1人100メートル9秒台の記録を持つ桐生祥秀を破って優勝したことが強く印象に残っている。ジャマイカ人の父親と日本人の母親を持ち、ジャマイカで生まれて日本に住む。

八村塁は日本人の母親、ベナン人の父親を持ち、富山県で育った。日本人として初めてアメリカのバスケットボールの最高峰、NBAのワシントン・ウィザーズに指名され、選手として大活躍をしている。

日本人特有の黄白色の肌と違った彼らの肌色とインタビューで答える日本人的でない日本語の印象が強烈だった。

令和時代の冒頭に彼ら3人が躍り出てきたことは、令和時代のシンボルとなるのではないかと感じている。

令和はどんな時代になるか

令和の時代に入って、前出の令和を象徴する3人の輝かしい活躍による明るいニュースと、それに続いて「改元2年のジンクス」が的中しコロナ・パンデミックが起きた。

令和はどんな時代になるか、この2つの出来事が令和時代を象徴しているように思える。例えていうなら昭和の時代の再現ではないかと感じている。昭和時代の前半は経済危機、世界恐慌、第2次世界大戦、後半は敗戦により灰燼に帰した混乱の中から復興してきた。

令和時代の前半はパンデミックを引き金とした世界経済の大波乱が起こり、続いて自由・民主主義社会の西欧と管理・独裁社会の中国型社会との間に起きる第3次世界大戦、その後の復興というシナリオを私は勝手に描いている。

どちらが勝ったにしても戦争の悲惨さを目の当たりにして、新しい世界ができ、国連の無力さを痛感した世界の人々は、価値観の大転換とともに日本モデルを中心にした新しい世界連邦政府を作るかもしれないと。

地球は閉鎖社会

ガガーリンが月探査宇宙船から見た地球を見て「地球は青かった」と宇宙船から送られた地球の映像をテレビで見たことがいまだに強烈に覚えている。「地球は閉鎖社会だ」ということを実感したのである。

地上、地球の表面で青い空の下に住んでいると、無限のひろがりが感じられるように、海辺に立ち、海辺の向こうに無限の広がりを感じてきたように、空想の世界を膨らませることができた。

しかし、地球圏外の宇宙から我々の地球を見てみると、私たちは小さな星、この地球から逃れられないことを実感できるのである。

日本的秩序のグローバル化

閉鎖社会で思い出すのは、日本には外国との交流を閉じた鎖国時代があったことである。

聖徳太子の時代から続いた「和を以て貴しと為す」精神を連綿として受け継いできた社会があった。

日本は徳川時代に鎖国をし人口3千万人で安定した、しかし、活力ある社会を築いてきた。

この300年にわたる江戸時代が閉鎖社会のモデルになるのではないかと考えているのである。幕末、黒船によって開国させられたように。異星人の存在が明らかになり、異星人との交流が始まるまで。

江戸時代は飢饉や災害はあったが総じて豊かで安定した社会だったように思う。戦国時代の群雄割拠の時代から統一された社会へ変貌し江戸文化を開花させたように、令和の時代の後半は、混乱による転換期を過ぎて、江戸期のように日本的秩序の下で全世界が安定した豊かな時代が訪れるように願う。

サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」ではないが、日本は世界のどの文明圏にも属さず独自の文明圏を築いてきた。8つの文明圏で唯一、一国で形成されている独自の文明圏を築いてきた国である。

少子化社会が進んでいるが、閉鎖社会へ向かう先駆けかもしれない。春夏秋冬、四季豊かで気候温暖な日本の豊かな自然に恵まれた環境、地方色豊かで成熟した文化は、世界の豊かな人々をひきつけ、世界一幸せな国になり、様々な人種・民族との融合が進むであろう。

令和時代の後半は冒頭に掲げた3人が象徴するように、地球人として安定した時代になることを願っている。

 

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 小川 湧三
 

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