納税資金を積み立てよう

第349回 財産承継研究会

次の相続が始まるまで 納税資金を積み立てよう

少子高齢化、世界経済の成長に対する日本の相対的位置低下等を背景に、資産を守りながら増やしていく必要性が出てきました。

そこで今回は積立投資の基本知識や選び方についての研修を行いました。

利息が付かなくても、大きく目減りしない預金に預けておくことが安心という考え方もあります。しかし、日本円の価値が下がれば、金額的には減らなくても、同じ金額で買えるものが減り、資産価値は減ってしまいます。そのため、収入の一部で積立投資などの長期運用をすることで、資産を守りながらお金に働いてもらうことが必要なのです。

投資の格言の一つに「卵をひとつのかごに盛るな」とあります。これは、集中投資をすると何か起きたときにすべてに影響を受けますが、分散投資をすることによって、リスクも分散され影響を軽減できるということです。

例えば、現在国内株式や国債を保有している方は、海外株式や海外債権などの海外資産にも分散することが挙げられます。

また、積立投資では、ドルコスト平均法により時間の分散も行われます。ドルコスト平均法とは、価格の変動する商品について定期的に一定の金額を購入していく方法です。高いときには少ない口数を、低いときには多い口数を購入していくことになります。低いときには、同じ投資額でも口数が多くなり、購入単価を抑えることができます。

一括投資をする場合、投資をするタイミングが非常に重要になってきます。一方、積立投資の場合は、積み立てる回数分の一の影響しか与えないため、始めるタイミングを計る必要はありません。しかし、終わりのタイミングが重要になります。終値は、それまで買い貯めてきた口数すべてに影響を与えるためです。目標金額を設定し、達成した時点で現金化する。運用を継続しながら、定期的な取り崩しを行う等の対策があります。

積立投資は、価格変動による元本割れのリスクは避けられません。そのため、すぐに現金化する必要のない余裕資産で長期的に行うことが重要です。

株式会社LR小川会計
ファイナンシャルプランナー 菊池 恵子

♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥

2018年12月7日(金) 16時00分~17時30分

☎044-811-1211(石井・駒まで)

お申し込みは こちら


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