「トンチン年金」を保険会社から勧められたけど?

最近「トンチン年金」という言葉を耳にするようになってきました。これっていったいどんな保険でしょうか。

簡単に表現すると、長生きするほど多く年金が受取れるように工夫された年金保険で、長寿社会における老後の生活資金に備えようというものです。

その分、解約時や死亡時の返戻金を抑えてありますので、貯蓄性に欠け資産を増やしたい方にはお勧めできません。このトンチン年金の名前は17世紀のイタリアの銀行家ロレンツォ・トンティから来ていると言われ、古くから販売されていました。

日本の国民性からなかなか馴染まないのではとも言われていましたが、低金利時代と言われる今、貯蓄性の高い保険商品が消え、低解約返戻タイプの終身年金がこのような仕組みをとって販売されるようになりました。

代表的なトンチン年金の商品名としてはグランエイジ、長寿のしあわせ、ながいき物語、楽しみワンダフルなどが挙げられます。

では、一体どれくらい長生きすればメリツトが出るのでしょうか?

男女で異なりますが、一般的には90歳より長生きする場合と言われています。

年齢を聞いてそんなに長生きしなくてはメリットないの?とびっくりされる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は50歳になった人の男性の場合は5人に1人、女性の場合は2人に1人が90歳まで生きると言われています。

バプル時代に老後資金として70歳から75歳までの有期型個人年金に加入され、それ以降の老後資金を考慮されていない方も多いようです。公的年金のみでは老後資金が心配という方は、検討されると良いと思いますが、貯蓄性を考えると同じように月々支払うなら投資信託等で賄う方が効率的と言えます。また、本来65歳から受け取る公的年金を70歳からに繰下げて、受取額を増額するなど、一つの商品にこだわらず、いろんな手段を複合的に検討されると良いと思います。

【公的年金の繰下げ請求と増額率】

請求時の年齢  増額率
66歳0カ月~66歳11カ月 8.4%~16.1%
67歳0カ月~67歳11カ月 16.8%~24.5%
68歳0カ月~68歳11カ月 25.2%~32.9%
69歳0カ月~69歳11カ月 33.6%~41.3%
70歳0カ月~ 42.0%

トンチン年金


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