あなたの賃貸物件、利益が出ていますか?
収益不動産をお持ちのオーナー様、ご自分の所有する物件の利益を把握されていますか?
年に一度確定申告をするので、全体の不動産所得は把握されていらっしゃると思いますが、物件ごとにと言われるとどうでしょう。
会社経営(ビジネス)で重要なのは、売上よりも利益と言われています。単に売上を伸ばすのではなく収益が出せるかどうかです。不動産も同じです。家賃収入が多くても収入と同じくらい経費が掛かってしまえば利益は出ていない、ましてや経費の方が多ければ赤字ということになります。物件が一棟の場合は赤字に陥ったらすぐにわかりますが、複数の物件をお持ちの場合は、他に利益の出ている物件があれば穴埋めされるような形でなかなか気が付かない場合があります。
ひとつひとつの物件について客観的な数字で比較し、中身を見直し、収益性を高めていくことがこれからの不動産経営には必要なのではないでしょうか。収益性の悪い物件を早いうちに見極め対応する。若しくは売却し収益性の良い資産に組み替える等の対策も必要かもしれません。
事業の効率性と収益性を同時に示す指標として【ROA】総資産利益率というのがあります。ちなみにROAは、Return on Assetsと英語で表記し、リターン・オン・アセットと読みます。
☆ 総資産利益率(ROA)=利益÷資産×100
例えば、物件Aの利益が百万円・資産(不動産の場合は時価評価額)が四千万円、物件Bも利益が百万円・資産は一億円とすると、ROAは、物件Aが2・5%、物件Bは1%、 つまり利益が同じでも効率が良いのは物件Aという事になります。
☆ ROAの一般的な数値基準
優 10以上 良 5以上
普 1~2以上
一般的な収益不動産のROAは2~3%位が多いようです。理想は良の5~7%というところでしょうか。
神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら
経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします