不動産がうんと高く売れる原理

第287回 財産承継研究会
不動産がうんと高く売れる原理
講師
平田資産経営研究所 代表取締役 平田 明氏

土地を売る場合、地元の不動産屋さんに依頼したり、大手の不動産業者に依頼するのが一般的です。

その中で、不動産を売却する手段として注目を集めている『不動産オークション』についてのお話です。

不動産、不動産業界に詳しくなる。真実を知る

「この価格や条件は妥当?」「他にいい買主はいないの?」など、ちょっとした違いが大きな差を生む不動産売却。

不動産には相場前後でしか売れないものと、相場の何割も高く売れることがあるものがあります。それぞれに適した売り方があるのです。物件を同じように売るだけでは、多大な機会損失を被ることもあります。

不動産を売却する際、多くの場合、買主の思いや言い分が通りやすいのが現状です。高値を引き出すには、競争が適正に働く仕組みが必要です。しかし、仕組み以外にも調査力・情熱・知識などその仕組みを最大限に活かすさまざまな要素が必要なのです。

相続で土地を売る場合、最も避けなければならないのは、かけがえのない家族関係に一生消えない大きな溝や遺恨を作ってしまうことです。不動産を円満に売るには高値を引き出すだけでは不十分なのです。

正しい情報・知識、結果への高い納得度、過程への高い納得度、相続人全員の納得。円満売却に欠かせない4つのキーワードとなります。

どうすれば不動産を円満に、高く売れるのか

不動産オークションとは、不動産を最も高値で買主に売却するために入札方式で行う方法です。では、高値で売るためには何をするべきなのでしょうか。当社では、まず情報収集。近隣の事例を調査し、価格のヒアリングを行います。物件についての詳細な調査を行い売主と買主のリスク要因を調査します。

買主に対しては、どのような事業ができるのか、商品力も事業採算性も上がるプランを模索し、事業収支の作成を行います。

そして、帝國データバンクや東京商工リサーチのデータリストから三ヵ年の売上や、利益等を見ておよそ60~80社まで絞った建売り業者やマンション業者などの、営業先リストを作成、売主へ提案・報告を行います。

その営業先リストをもとに、約2~3週間かけて一社一社に丁寧に営業活動を行います。営業に対して具体的検討と回答があった営業先に対して、調整を重ね更に絞り込み、買主との調整の上、売却方法・条件・最低売却価格・売却ルールを確定し、最終的に4社程度まで絞り込みます。

最終的に絞り込んだ入札参加予定者に対して、さらに約2~3週間かけて買主の障害となる問題を解決し、入札当日を迎えるのです。
このような細かい情報収集から売主と買主に対して綿密なフォローを行い、価格が下がる原因や問題を事前に解決することによって買主のリスクを取り除き、買主の積極的な高値入札に繋げることができるのです。

相続人が共同で売却する場合では共通の条件、共通のルールを決定します。そうすることによって誰にとってもフェアな条件で進めることが可能となります。

売主側も入札状況がPC画面で閲覧することができるため、目の前で売却価格が確定するので納得度が非常に高いこともメリットのひとつです。

平田資産経営研究所ホームページ http://www.hiratashisankeiei.com/

 

♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥

2012年10月26日(金) 18時30分~20時30分

☎044-811-1211(石井・駒まで)

お申し込みは こちら

 


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