「沼るファン」こそが企業を救う
2026/08/24AIやテクノロジーの進化で商品・サービスの機能差が縮まり、「誰でもいい」という顧客の無関心が広がる今、これまでのマーケティングの常識が通用しなくなってきています。
そんな時代にぜひ手に取っていただきたいのが、ディズニーランドとUSJの両方での現場経験を持つ稀有なコンサルタント・清水群氏による著書『1割の顧客で9割売り上げる「沼るファン」のつくり方』です。
今回はこの書籍のポイントを見ていきたいと思います。
1 パレートの法則は「2対8」から「1対9」へ
コロナ禍を境とした社会構造の変化により、従来「2割の顧客が8割の売上を生む」とされてきた構図が、より少数の顧客に依存する形へとシフトしたといいます。
単なる「ファン」ではなく、熱狂的に支持し続ける「沼るファン」こそが、これからの企業経営を支える鍵になるという指摘です。
沼るファンは新たな顧客を創出し、ブランドを守り、事業者の自信の源泉にもなる多面的な存在だと述べられています。
2 鍵は「気づかれない2%」のこだわり
98%の顧客に気づかれなくても、残り2%が気づけば十分という思想が本書の核となっています。
誰も気づかないレベルへの投資こそが、口コミと熱狂的な支持を生むという逆説です。派手な施策やキャンペーンよりも、顧客の期待値を静かに超え続ける日々の積み重ねが、長期的な差別化要因になるとされています。
3 大企業でなくても再現可能
本書で語られる手法は、潤沢な予算を持つ大企業だけの専売特許ではありません。意識や行動を少し変えるだけで、中小企業や個人事業主でも明日から取り入れられる実践的なメソッドとして紹介されています。
広告費をかけずに「選ばれ続ける」仕組みをどう作るか-限られたリソースで戦う経営者の皆様にとって、多くのヒントが得られる一冊です。ぜひご一読をお勧めいたします。


