組織力を活かす
経営学で組織とは、「意識的に調整された2人またはそれ以上の人々の活動や諸力のシステム」(バーナード)や「限定合理的に行動する人間が役割を分担して相互関係を持つシステム(人の限界を克服する情報処理システム)」(サイモン)という有名な定義がありますが、組織は、個人の力ではなし得ないことを、「共通目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」を要素として、集団でより大きなパフォーマンスを発揮することができます。
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ところで、法人設立の目的は「節税のため」が多いと思われますが、それは大変もったいないことで、「より大きく、複雑な仕事をする」ことを目指し、組織を成長・持続させることを目的とすることが重要だと思います。
「組織力」が強い法人は、メンバーが共通の方向を向き、コミュニケーションを密に効率的かつ協調的に働ける法人です。
組織力を上げるために社長などのリーダーは、共通目的の浸透と、メンバーのモチベーションを向上させるという2つの重要な役割があります。共通目的といえる会社の理念(当社は何のため存在するのか、目指すものは何か)について、全員に納得と共感を得るため様々な努力・工夫をするとともに、メンバーの組織に対する多様な要求(もっと給料がほしい、仕事のやり方を変えたい、もっと高度な責任感のある仕事をしたい等々)を個別に把握し、可能な限りそれに応じる努力をする必要があります。
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いずれにしても、組織内での緊密なコミュニケーションが組織力向上の鍵となることはまちがいないので、リーダーは「タテ・ヨコ・ナナメ」のあらゆる方向で意思疎通ができる組織となっているか常にチェックし、組織内のコミュニケーションに対し責任を果たし「組織力」を向上させなければなりません。
私の個人的なイメージですが、明るく意見交換が活発で、メンバーが同じ方向に向いている組織ほど、より高いパフォーマンスが達成できていたとの印象を持っています。
税理士法人LRパートナーズ
川崎事務所 所長 山下 功起
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