サイバスロンに見るシンギュラリティの必要性

♥身体の拡張という面で注目を集めた2014年のドイツ陸上選手権

義足の走り幅跳び選手マルクス・レームがこの大会で健常者選手を破り優勝。しかしながら、義足のジャンプ力に異議が唱えられ優勝は取り消し、参考記録になってしまいました。この問題は身体の拡張をどう捉えるかを認識させた問題であり、身体拡張の理解とそのルール作りの重要性を示しています。義肢の技術は進み、サイバスロンという大会を誕生させます。

♥第三のオリンピック「サイバスロン」とは

障がい者のための補助器具の技術の発展を目的とする大会。2016年大会では25カ国、300チームが参加する大会となりました。選手は「パイロット」と呼ばれ、行われた種目は脳波をコンピュータに送り機械を動かしたり義手、義足、外骨格を使った6種類。中でも全身麻痺のパイロットの脳波を読み取りコンピュータ上の分身が障害物レースを行うレース、また脳波で麻痺した足を動かす自転車レースは体が不自由でもコンピュータや機械を動かし様々な可能性を生むものとなりました。

サイバスロンが示すように身体拡張はコンピュータとの親和性が高く、これらの技術が進むと人智を超えて人の仕事を奪う存在になるのではないかという一種の恐怖感が抱かれるようになっています。これをシンギュラリティがもたらす2045年問題といいます。

♥シンギュラリティの必要性

まず、シンギュラリティとは人工知能が発達し、人間の知性を超えることによって、人間の生活に大きな変化が起こるという概念を指します。

シンギュラリティは怖いモノのように表現されますが、それは人智を超えて人の脅威になるという漠然とした恐怖感からであり、正しい理解とルール作りがされれば脅威にはなりません。シンギュラリティは、人の欠点を補完するだけでなく利点を増強し、より人間性を豊かにするものです。

先日ソフトバンクグループが多摩ニュータウンで無人走行バスの提供を開始する報道がありました。導入された経緯はドライバー不足と住人の高齢化です。

このように人口減少が進む日本社会において進化し続けるロボットとの共生が不可欠となりだしています。これはシンギュラリティをより現実的なものにしており、これからは豊かで安心した社会を作るために利用する側がロボットに対する正しい理解とルール作りをすることがより求められます。

参考文献/レイ・カーツワイル著「シンギュラリティは近い」



 

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